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板橋区にある小さな箱屋|みどり紙工所 紙箱・ギフト箱・ダンボール箱の製作と販売、オリジナルパッケージの作製

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〒173-0016 東京都板橋区中板橋10-5




紙箱のオーダーメイド
オリジナルのデザイン加工による箱のご紹介
(オリジナルオーダーの紙箱&ギフト箱)
Perfect original box by Customer's

多数に存在する箱会社の中から

みどり紙工所を選んで箱の製作に至った不思議でSpecialなお客様達。

お客様オリジナルのデザインを施したオーダー製作による紙箱がいっぱい。

素敵な箱達のご紹介です。

C式平留め箱(かぶせ式・四隅を金属の平線で留めた箱:ホッチキス箱)でオリジナル箱を製作したいという要望が増えています。このタイプの箱は、昭和30年~40年代に製造された手動の機械や足踏み式の機械(道具と言ってもよいぐらいの鉄製機械)で製作します。ほぼ手作業による箱作りとなるため、その独特の風合いや質感が大きな特徴となっています。




スピンオフ依頼は箱でなし。
 立方体。集合体。紙を素材にしてつくる造形アートのディスプレイ

 謎のアイドルコンビ(CK)の参上です。

「かみで物体を作りたくて。かみのカット断面になんか惹かれまして。カットだけしてもらうこと出来ます?」とのことです。

はい、意味不明です。「あのー、みどり紙工所はね、美容師免許もってませんけど。あぁぁーーーもしや!うちのホームページ見て、その内容のおバカさ加減につられて、暇つぶしの寄り道だな。」とみどり紙工.Kの心の声は言っています。

 とは言っても、せっかく足を運んでくれたので、暇つぶしに話を聞いてみます。

■カットは、どんな感じに?
 なるほどね。そっちね。
みどり紙工.Kは、完全に「かみ違い」と「カット違い」を起こしていたようです。

かみ=”紙”であり、カット=”断裁”のことでした。はーい、チョチョイノチョイで出来まーす。

 アクセサリーやジュエリー製品の展示台(ディスプレイ)を紙で造ってみたいとのお話です。視点も、そこからの発想もわるくない。ふむふむ、おもしろそうじゃん!

■断裁は、どんな感じに?
 キーワードは、断面、立体、重厚感、洗練、シンプル。カッコキレイ。

と、いうわけでございまして...。

簡単な設計図もどきの完成イメージ図(先頭写真)の到着を待ちます。

CKコンビの暇つぶしの寄り道は、本気の道へと逸れて行ったのです。

さて、如何に。いったい何処に辿り着くのでしょう。この道は。


■完成した紙物体の正体は?
 これは、グッドジョブです。Good job!ぐっじょーぐっじょーだよ。
送られてきた写真を見て、みどり紙工.Kは「びっくりっすた」のであった。
 素材は紙。紙のみです。紙を集合体にして、立体形を造り出しています。そこに、塗装によりデザインを施しています。塗装によるデザイン部分の製法はわかりませんが(上から塗料を流しているのかな?)、手仕事職人技になっていることが想像できます。全体の質感と色合い、一発勝負的に造り出されるであろう塗料と紙断面から醸し出されるデザイン表情が、とてもいい雰囲気です。お見事です。

 アクセサリーのデザインおよび製造をしている謎のアイドルコンビ(CK)は、紙ディスプレイ(新製品)と造形アート職人(新職業)という新アイテムを身につけたようです。
それから、そうそう。なんか喋ってたな。
「デザイナーという仕事をしている中で、そのプロセスや結果(評価)に少しモヤモヤすることがある。材から物への製造、いわゆるモノづくり。目にはっきり見えて、明確な姿があって、成果や結果(反応)が見えやすいものとかやりたいなーと思う時がある。」と話していたCさん。

 設計(考案)して、材料(紙)を仕入れて、立体成形(糊貼)して、デザイン加工(塗装)を経て、物体化(作品化)したディスプレイ。今回、Cさんがやったことは、モノづくり(製造業)そのものです。モノづくりって、けっこう大変だったでしょ(笑)。

 ん?も、もしかして、紙で造るディスプレイ工房とか始めちゃったりなんかして。なんてね。

■最後に。謎のアイドルコンビCKへ。
 みどり紙工.Kのアイドルとは、聖子ちゃん、キョンキョン、本田美奈子、原田知世、沢口靖子、天海祐希(全て敬称略)だからね。こっちの方向へ進んでい行くように願っています。AKYとかモギ坂とか、そっち方向でなないからね。何卒よろしくお願い申し上げます。

アクセサリー製造担当のKさんがお座りしながら、紙の切れ端でシャっと作って、置いていった産物がありました。作品名「わんわんがほしーの。」


■箱タイプ/箱でなし(紙素材そのもの) 紙/チップボール  断裁カットのみ




パワーアップして再来。
 清潔感のある暖か味は、シンプルで可愛い系ポップな「月の箱」

 あのTLコンビが久しぶりに登場です。あれれ、まだ学生のままだった!

 その一方、事業内容はパワーアップを進行中で、新たなパンツ(スーパーパンツ)を隠し持ち、みどり紙工所へ約3年ぶりに再来です。この3年間で世の中の環境は、ずいぶんと変わりましたが、恐るべし新世代のTLコンビは大人への階段を昇りながらも学生進行中でした。(早く卒業しろっ!つーの。)

■今度はどんなスーパーパンツなのかしら?
女性用ショーツです。吸収性に優れた素材を施した生理用並びに尿漏れにも対応した特殊機能性ショーツです。

完成に至るまでの過程では「月の箱」と呼び、打ち合わせを進めていきます。

 みどり紙工所が得意とするC式/平留め箱ですが、数量、納期、サイズ、デザイン入れ加工、位置合わせ、その他諸々においての知力・体力・気力消耗度は過去最強に匹敵する程のMAX度を記録することになる愛すべき「月の箱」となりました。

 上の写真は加工途中(初期工程)の状態です。
だがしかし、この初期工程の段階において、既にみどり紙工.Kは涙がチョチョギレていたのであったのです...。「おぉーい、お姫さーん、舞い降りきてくださーい。我が身体にスーパーな力をプリーズ!フリーズ!目がクローズ!」という状態に陥っていたのです。

■高さは「低い」し。紙は「厚い」し。箔押し加工は「2加工の重ね押し」だし。
 月、月、月に尽きる。デザインは全て箔押し加工です(印刷ではない)。月のデザイン部に究極の難しさが集約しています。究極レベルは、黄色デザイン部と金色デザイン部の接着部分です。位置を合わせ込むのが超難関。このために、各工程に誤差が許されないという厳しい製作上の条件となりました。
 モノづくり、いわゆる加工や製造過程では許容誤差というものが生じます。今回の月の箱では、紙のカット~折り筋罫線入れまでの前段加工~折り曲げ作業~最終段階の組立てステッチ留めに至るまでの全工程で、精度誤差を生じさせてはアウトです。
 みどり紙工にある機械と道具は、昭和30年~40年代に製造された手動・足踏み式であり「懐かしの」とか「昔ながらの」と表現される、そういう類のものです。最先端のコンピュータ制御による自動機械なら簡単なのかしら...。ちなみに、箔押し屋さんの機械も年季の入った手動調整の塩梅が利く昔ながらの機械です。

 ん?もしかして。
手動調整の利く幅が大きく存在しているからこそ出来たのかもしれないぞ、と当時を振り返ったりもしています。満月!

 そうそう。
知力・体力・気力消耗度の限界点をサクッと突破しそうな時には、なんとビックリです。

お姫(折り姫)コンビも舞い降りて来てくれました。

折り姫さん。6,000満月!完。


■TLコンビの描く仕様は、本人たち気づいてないけど、レベルが高い。
 まだ学生だしね。若いしね。「こうしたい。これやりたい。」の勢いが活きています。(←あれしたい、これしたい。これもほしい。という有言不実行のやっている感のポジティブ演出ではなく、有言実行力に若さが加勢しているのがすばらしい!ということ。)

 TLコンビは、時には二人で、時には一人でみどり紙工所に自らの足と時間を惜しまずに何度も来て、思い描く箱の仕様を固めたり崩したりしながら、完成を目指していきます。この姿勢には、みどり紙工.Kのおっさんは、いつも微笑ましさを感じています。
 打ち合わせ過程でも、技術的に難しい箇所や製造上および制約上の課題をなんとか補ない解決しようと「こうならできます?こうしたらいけます?」を考え、みどり紙工.Kを困らせます。
 打ち合わせ終了後のみどり紙工所内では、ただひとり「さて、どうすりゃいいんだ...?」と、しばし頭を抱えていると言う具合です。みどり紙工.Kは自らの実力不足に満足して、迷わずに帰路につきます。肩の力をすっかり抜ける安らぎの場所で、実現可能性(段取りシュミレーション)を図るために。
素直に実力欠如を認めて、受け入れることも前へ進む道を造る基礎だったりします。


■さて、仕上がりは・・・
 写真をご覧ください。スーパーパンツな「月の箱」と発送用の白いダンボールケース「月を運ぶ箱(クリックポスト用、宅急便60サイズ用)」の出来上がりです。
新たな企画をぶら下げて、新たな商品を担いで、次はいつ登場するのでしょう。
TとLのコンビさんは、その時も学生のままなのでしょうか。さて、如何に。


<月の箱>
■箱タイプ/手づくり箱(C式・平留め箱) 紙/全層白板紙  抜型/不要
■デザイン加工/箔押し(2加工)

<発送用の白いダンボール箱>
■箱タイプ/N式・組立てタイプ  素材/両面白ダンボール  抜型/要
■デザイン加工/印刷(1色)




チョコと焼き菓子。
 心機一転して出発進行!うまいぞたーじ夫婦のレトロモダン箱

 新たなお店のオープンに向けて、オリジナルの箱を求め、みどり紙工所に辿り着いた「たーじさん夫婦」です。

 さて、どこから書き始めましょう。たーじの奥さまとたーじの旦那とは・・・。

タージ奥さまは、芸術系な雰囲気で年齢不詳です。

タージ旦那さまは、中学生...。ではなく、高校の歴史の先生ですかというご様子です。

と、
いうわけでございまして、


 タージ夫婦さんの求める箱を探すべく、打ち合わせ(ほぼ雑談)のスタートです。

■どんな感じの箱をイメージされています?
 みどり紙工所のホームページをしっかり見て、お越しいただいたようです。お二人の中でほぼイメージが存在しているようなご様子です。ので、箱のことは横に置いておくことにして、話を進めていきます。コロナで困った状況真っ只中、2年以上経過しても、その終わりもまだ見えていない状況下で、新規お店オープンするってどういうこと?」と聞いてみるみどり紙工.Kです。

いきなりの口火に、「いきなり、そこ?」という感じでキョトンしたお顔のお二人たーじ夫婦です。商売している者として興味あるのだもの。そこはね。とても大事なところです。

 コロナの状況や影響だからではなく、お二人の思い(想い)があって、数年前から計画しており、その過程でコロナ下に遭遇しているとのお話です。

コロナ状況も見据えた上で、今後の動き(スタンス、店舗展開、顧客需要など)を考えながら、お店の準備を進めているとのことです。やはり、物流の停滞や調理場の設備機材の導入等でスムーズに進まない影響はあるようです。ピンチはチャンスでもあり、長年の経験もあるたーじ夫婦さんです。お二人の思い描くスタイルを土台に素敵なお店を築き上げていくことでしょう。

■ところで、どんな感じの箱をイメージされています?
 工場内に溢れている箱を見まわし、いくつかの箱を手に取り、決定です。みどり紙工所ドストライクの定番箱です。平留め箱に決定です。この箱は、デザイン内容含め、そのデザインの載せ方により雰囲気が大きく変わります。

■デザインは、どんな感じかしら?
 お店の雰囲気にピッタシ。「レトロ、アンティーク調からのモダン」という王道風のデザインです。ふむふむ、思い出しました。たーじ奥さまは海外住まい(ヨーロッパ方面?)をされていたのでした。美術系人間でした。ちなみに、旦那さまは真面目系不思議人間です。

■えっ!「自分で組み立てたいです」だって?
 平留め箱したいんだよね。これね...。これはね...。確かに、ホチキスで留まっているように見えるけど、全然違いますからね。「専用の工業用ホチキス針(ステッチ)だし、ほらほらここ見て!この機械を使って留めてるから出来るんですぞ!」と、焦るみどり紙工.Kです。

 実際にやってみさせるのが手っ取り早い。んで、あきらめてもらおう。「はい、これ、普通のホチキス。んで、これ身箱、こっちは蓋箱。留めてみ?」と旦那さまに渡してみます。でっきるかな、でっきるかな♪さてさて、ホホーウ・・・。

■はい、完成です。
 打ち合わせ時間は、約2時間。その内訳は「真面目な雑談:約100分」と「箱のお話:約20分」です。そんな打ち合わせを経て、完成したレトロモダンな洋焼き菓子の箱です。
 時間と空間を共有した中での雑談は、とても大切であると思っています。雑談を通じ、お互いに気づき合えることもあります。その過程で、求める箱の姿も浮かび上がってきたりします。同時に、真面目な雑談は真面目な気分転換にもなり、気持ちよくお取引が始まるという効果を生み出したりもします。
Thank you!たーじ夫婦さん。でっきるかな♪

 3つ目のサイズは、コロッとかわいい感じのお手軽ギフトBOXが出来上がり。

■箱タイプ/手づくり箱(C式・平留め箱) 紙/チップボール  抜型/不要
■デザイン加工/箔押し




キラキラ光る孤独な月夜♪
 「月の涙」は楽園のアトラス。小さな箱物語の扉だった。新芽キター!

 月が輝いています。

 ちがうな...。あの月はきっと泣いているんだよ。新しい原点を創りたいから、造り直したいために。その希望や未来図の養分となる純粋な有機物(混じり気のない成分集合体)を一心不乱に生成しているんだって。輝きは、汗という涙でキラキラ光っているように見えてるだけ。月の涙は、道なき道を照らす希望への羅針盤であると同時に、悲しみの涙でもあるっていう話よ。
 はじまり、はじまり。
さて、このお話の結末はどうなるのかな?
そして、この箱のエンディングはどうなるのかな?

はーい。書き進めてみないとわかりません。箱にしてみないとわかりません。

只今、みどり紙工.kは、汗と涙を流しながら製作中。
寒いからストーブ焚いてるからね。汗は少しね。まだ涙は出てないけどね。
おぉーい、月夜。なんで泣いてるの?

 冷めた愛なんて、ほしくない。
 嘘だらけのフワフワな平和なんて、ほしくない。
 紙一重の幸せという囁きなんて、ほしくない。


うんうん、確かにな。どこを向いているのか、進んでいる方向も・・・よくわからん世の中の雰囲気ではある。



■さてさて...。
 この月は、胸に突き刺さる尖がった事象(ピュアな優しさ、喜び、温かい強さ)にいつ出会えるのでしょう。孤独な月が、気高さを纏い「孤高に満ちる月」へ変化するのは、いつのことだろう。

■それは...。きっと。
 月の涙が、楽園のアトラス(地図帳と設計図)を描き、楽園(笑顔)を浮かび上がらせた瞬間から始まります。その兆しは、何処かに在るちっぽけな公園。その公園の片隅にある小さな土山から、ぴょこんと新芽が顔を出した時なのかも知れません。

 そして、月が流す刹那の煌めきは「パズル」。いつも、足りない欠片(ピース)を探しています。その欠片は、胸締めつける鎧を破り裂き、時間さえも掴めるはずと信じて。欠片が紡ぐ蜃気楼が、その輪郭を明らかなシルエットに変えて、空(箱)の中に現れる時、それが始まりの合図なのかも知れません。

■このお話は...。月は喋れないからね。
 月は、喋れないのです。照れ屋さんなのです...。代わりに言ってみただけ。ね。

■箱の仕上がりは...。この箱の特徴は?いったい何者?
 うーん、困った。特別に強調して紹介するような箱としての特徴はない…というのが特徴です。どこか儚げで普遍性のあるデザインに、さり気なく箔を散りばめています。控えめで奇をてらっていないのが特徴です。

 いくつもの新しい果実達(箱の中身)を強く優しく包み込んでいってほしい。大切な中身を雨からも風からも護ってほしい。熱さや寒さからも。そして、痛みや悲しみからも。そんな当たり前に存在するはずのシンプルな箱であってほしい。そんな願いを込めた「傷つくたびに 輝きを増していく箱」の出来上がりです。「勇者の箱」と名付けておきます。


尖がりも集まれば丸くなるっていう箱のお話でした。なんか、ちがうか...。
「月の涙」を「微笑み」に変えたというお話でした。これも、ちがうな...。
あっ!

ほら、月が笑ってる。
よしよし。
The noble and calm moon in the sky.
めでたし。めでたし。


って、ん!?。まてまて。面舵いっぱぁーい。方向合ってる?
月を見過ぎてしまったせいなのかしら。
 箱の紹介にしては、ロマンチックすぎるぞ。みどり紙工所にも、築き上げてきたイメージというものがあるわけである。まずいな。センチメンタル紙工所というイメージは、まずいな、まずいよね..。まっ、いっ・・・いいんです!ここは、みどり紙工所です。なーんもありません。なーんもみえません。世界を穏やかに包み込む魔法も宿っていません。思い出してごらん。そう、ここは、みどり紙工所。箱づくりの旅は、いつまでも続いてゆく。
(誰かそろそろ止めて!と叫ぶ小さな声が聞こえる気もする...。)


最後に、注意喚起です。
 月の見過ぎにはご注意ください。夜なべ仕事にはお気をつけください。
 6,000を超える月を見ると、きっと皆・・・・・永遠の17歳となります。微笑み

つづく


■箱タイプ/手づくり箱(C式・平留め箱) 紙/チップボール  抜型/不要
■デザイン加工/箔押し




総合難易度「質と量」Wで事件度が最高到達レベルに。
 中世ヨーロッパ風情の気品。文字が織りなすモノクロイルミネーション箱

 お約束の時間通りに、お上品に、奇妙に登場したおふたりさま。(社長I.Gさん&デザイナーI.Mさん)

ここは、みどり紙工所。English、わかりましぇーん。

事件発生です。
「えっと。間違えて来ちゃったの?きっと、そうだよね。」

今回は、奇妙から絶妙に変わっていくモノクロイルミネーション箱のご紹介です。

 女性向けのサプリメントを開発、新商品として展開していくに際し、専用ボックスを作りたいとのことでお越しいただきました。既に、見積り書をお渡ししている上でのみどり紙工所入りです。

■びっくり仰天!ロット、ロット、ロットーーーーー!
 事前にいただいていた問い合わせ内容は下記の通り(まんま一部抜粋)です。
「ホッチキス止めのC式箱についてお見積もりお願いいたします。横---×奥---×高さ---mmのC式箱、中仕切り1つあり、ボール紙など強度のあるがさっとした紙、ホッチキス止めを希望です。ロットは1000/5000/10000でそれぞれ・・・ 」

 C式平留め箱(かぶせ式・四隅を金属の平線で留めた箱:ホッチキス箱)希望となっています。このタイプの箱は、昭和30年~40年代に製造された手動の機械や足踏み式の機械(道具と言ってもよいぐらいの鉄製機械)で製作します。ほぼ手作業による箱作りとなるため、発注単位が5,000は途方に暮れる世界、10,000は未知な世界となります。確かに、みどり紙工所ならではの箱、HP上でメインとして紹介している箱ではあります。


■まずはお話を(初回打ち合わせ)・・・事件が、Part1
 ちょっとまったー!ロットがおかしい。0がひとつ多くない?きっと、間違えですよね。いいえ、正しかった。ひぁょ~、内心ガクブルしながら冷静さを装い、さらっと真面目に打ち合わせとなりました。

「こんなイメージの質感で」とスマホ写真を見せ、どこからか取り寄せた紙サンプルを鞄から取り出すお二人さん。工場(こうば)の様子、みどり紙工内に溢れている箱を見る姿勢、小さな声で言葉を交わすお二人、みどり紙工.Kへの問い掛けや確認内容も真剣です。

 だったのですが、事件発生!です。
デザイナーI.Mさんの頭に黒箱の角が直撃したとです。I.Mさん「いた~。頭なでなで。でへ。」 I.Gさん「ちょっと唖然。目がまんまる。あは。」 I.Mさんの頭に箱角を突き刺した犯人は、みどり紙工.Kです。
改めて、ここはみどり紙工所です。ということを、しっかりとご理解いただけた様子です。クールで知的な最高級を演じていただけの真剣な振りした打ち合わせが、一瞬にしてパッパラパーです。
(ごめんね。I.Mさん。参考にと渡そうとしたら、ありえない場所にI.M頭があったんだもん。真剣な故に起きてしまった事故なのン。m(__)m)

 後半はデザインの施し方や面積による価格の変動についてのお話をし、初回の打ち合わせ(査察?)は終了です。「ラフなデザインイメージ出来たら送ります。」と言い残し、去っていきました。

 さて、世の中に箱を製作する会社なんて溢れています。
おそらく同時に、数社にもアプローチしていることでしょう。デザイナーI.Mさんの頭には箱の角をぶっ刺すわ、社長I.Gさんにはみどり紙工は狭いし、おんボロ昭和な小屋だし、最新設備や最新技術なんて程遠いことを知っていただいたという次第です。はい、はい。デザインのラフイメージなんてみどり紙工になんて送られてきませんよーーーだ。しょぼーん。

 そして、数日後にはコロナによる緊急事態宣言の発令となりました。
 沈黙期間に突入です。さらに、しょぼーん。


■沈黙期間の解除・・・事件が、Part2
 緊急事態宣言が解除された数日後です。「遅くなりました。ラフデザイン出来ましたので確認お願いします。」のメール着信です。事件発生です!え、本気だったの?ここは、みどり紙工所です。間違えて送っちゃったのね。いいえ、正しかったのです。

 この後は言うまでもなく、皆揃っての本気の真剣モードとなりました。

■さて、仕上がりは・・・事件が、なし
 箱サイズとデザインの調和、色と全体のバランス感が醸し出す装いは、落ち着きのある大人シックで素敵な箱となりました。

 今回は、C式平留め箱(ステッチ箱)の特徴と合わせて、触れていきます。

特徴(1):メイクアップによる七変化と個性力/~アレンジの柔軟性~


 C式平留め箱は、デザインの入れ方によって表情がガラッと変わります。 主張をしないシンプルな箱であるからこそ、メイクアップにより、かなり化けます。デザインを担当する人の腕の見せどころ箇所が多く、アレンジの柔軟度が高いです。

 今回のデザインでは、素朴な箱が「中世ヨーロッパのような佇まい」「気品のあるかわいさ」「モノクロなトーンによる落ち着いた安心感」を醸し出しています。



特徴(2):独特の風合いによる差別化/~不完全さの中に存在する美~
 昔ながらの製法。四隅をステッチ(金属の平線)で留めています。見た目がホッチキスで止めているように見えるので、ホッチキス箱とも呼ばれています。現在では、すっかり目にすることがなくなってしまいましたが、素朴な紙素材と合わせると良い味を出したりします。そして、手作り感も重なって独特な風合いを生み出したりします。

 この独特な風合い。デザイナーさん、アーティストさん、芸術系のクリエイターさん、職人さんなどに人気があったりします。ちなみに、I.GさんとI.Mさんは、ドストライクで上記類のお仕事をされています。


特徴(3):身箱と蓋箱のバランス/~蓋の深さによる箱全体感~
 見落としがちですが、蓋箱の深さによっても、けっこう印象が変わります。箱全体のサイズ感やデザイン内容を踏まえ、どういうイメージの箱にしたいのかにより、蓋の深さを考えます。

 今回の箱では、「開けやすさ(利便性)」を考慮し、蓋を浅めにしています。
また、浅めにすることにより、箱全体として見た時の「かわいらしさ」を演出しています。

■そして、最後の最後に・・・事件が、Part3
 サプリメントの成分表示と取り扱い表示。箱の仕様とデザイン内容がほぼ決定しようとしてるその時、ボスザルI.Gがとんでもない案を出してきました。「シールで対応しようと思っていたんだけど、箔押しで入れられます?」はい、ここはみどり紙工所です。Yes I Can.

左の写真をご覧ください。
特大な事件が発生です!
 想像していた内容の成分表示と取り扱い表示とは遠すぎるのです。内容は普通。しかし、なんかおかしい。も・も・文字数がすごすぎるでしょ!!!暗号文と言いますか、細かな文字羅列によるイルミネーション状態なのです。No.No.No.Not I Can.

 デザイナーI.Mさんとみどり紙工.Kは、テンヤワンヤ状態へ突入です。この膨大な量の文字を箱のどこに入れるっていうんだい?しかも、箔押し加工でだって?フォントが小さく、細かい文字羅列(特に漢字や英小文字)の箔押し加工は難易度超高です。文字なので、潰れて読めないとアウトです。細かな模様とかなら、なんとかごまかしが効く余地があるのだが。困りましたで、しょぼーん。

 出来上がったデザインデータを持って、箔押し加工屋さんへレッツゴー。今度は、箔押し加工屋さんがデザイン内容見て、しばし無言からの「これやるの?」からのみどり紙工.K「はい。やる。」の返しに、ここでもテンヤワンヤ状態が発生です。

 初回の納品完了後、ボスザルI.Gに説教とデコピンすることをI.Mさんと約束していたことを思い出しました。今となっては説教は面倒くさいので、どうでもよいです。デコピンは楽しみにしています。約束は守るものだから。笑。

 仕上がりを確認するまでのドキドキ感は過去最強でした。
 恐るべし!成分表示と取り扱い表示でした。

完成①
きっと、
「奇妙ってなによ。一番奇妙なのは、みどり紙工.Kさんでしょ。」って思ってるであろうI.G社長&I.Mデザイナーによる絶妙なモノクロイルミネーション箱のご紹介でした。

理由もあって、長文にて失礼。

Yes I Can.

■箱タイプ/手づくり箱(C式・平留め箱) 紙/チップボール  抜型/不要
■部品/仕切り 抜型/不要
■デザイン加工/箔押し




隠れ天才系ママ職人出現。
 これは変幻自在のオモチャなのか⁉ 奇妙な人形なのか⁉ 赤ちゃん箱

 ご夫婦で刺繍工場を経営されている手仕事職人HAママさんの登場です。

 HAママさんは手仕事系(編み・縫い・その他手工芸)を担当し、旦那さまは機械による刺繍を操っています。

 HAママの産み出す作品は、「シュールさ」と「可愛いさ」が同居した優しくて癒しのある産物であり、羨ましいぐらいのセンスを感じる作品達です。あっ、そうそう、キモチワルイ(キモカワ)のもあります。ので、ご注意ください(笑)。

 ソフビお人形(ぬいぐるみ)を開発中でオリジナル箱を検討中とのことです。
みどり紙工所にお越しの時には、箱仕様ならびに施すデザイン内容も資料化されており、みどり紙工.Kにとって超優秀なお客さま感が満載。です。でした・・・。
だがしかし、紙の見本帳がドッカーン出現となりました。

 紙の種類と色は膨大です。みどり紙工にある見本帳でも60冊以上あります。「ここに出ているもの以外にも、紙っていっぱいあるのですか?」「はい、あります。見せると大変なことになるので、見せないように努力しています。見せたくないのですが紙の見本帳みます?」「見たいです。」のなにげない会話が選択肢を広げ、封印していた合紙による平留め箱へと状況は進んでいったとです。


■合紙のイメージは・・・何色系かな?
 ピンク系かな。ということで、ピンクに見える紙を含む見本帳を選び出し、テーブルの上に置いていく。そこからイメージに近いピンク数種に絞り、決定するという流れです。
 作品の作り手、いわゆる製品コンセプトや伝えたいカラーイメージがHAママさん自身に帰属しているので、スムーズに決定となりました。

(ふぅー、助かった。紙と色どれにするの作業、数時間かかっても、その日に決まらないことも多々なのです)

 赤ちゃんの高揚した肌のような、桃桃ピンクを選択です。おぎゃー!


■封印が解かれ・・・うわぁぁぁあ。

 久しぶりにやることになりました。
昔ながらの手法が盛りだくさんの合紙による平留め箱です。

「手間掛かるだよ、ね!」なのだけど、質感や紙の引き締まり具合含めた各要素がうまく調和すると、なかなか良い感じ(風味)を醸し出す箱が出来上がります。

 どうなるのでしょう。さてさて、仕上がりは如何に。


~~ちょこっと休憩♪赤ちゃんのウタうた♪~
どんぐりころころ ひらくりこー お沼にはまって さあ大変ー 赤ちゃん出てきて
こんにちはー こいつに どんぐり かぶせちゃおー。


■デザインと色・・・ピンクに何色をのせる?
 決定したピンク紙に白箔をのせることに決定です。
デザイン内容は、箔押し加工に「これ、どんぴしゃでしょ!」というGoodなバランスです。また、デザインの全体構成もお見事です。HAママのセンスなのか、たまたまなのか。は、わかりませんが…。

シンプルでありながら立体感のある描画になっています。そして、角度と空間(スペース)の使い方が巧いのである。
赤ちゃんの顔(表情)もね!

うおぁー。おぎゃあーー。
おぎゃ!?

ぷっくらほっぺにツンツンしたくなる衝動。

お・
お・
も・
の・
に・
なぎゃぁー。
るぎぁゃー。


 あら、まあ、すごっ!後光が差しちゃっています。


■さて、仕上がりは・・・うわぁぁぁぁぁぁぁ!赤ちゃん生まれました。
 完成した写真が届きました。無事に、赤ちゃん誕生です。
即売会も済ませており、本格的な販売に向け良いスタートも切れたとのご報告をいただいています。
 ご覧の通り、仕上がり「よしよし!」。Good Job‼ どれにしよっかなぁ。

 海外の方の購入も多く見受けられ、いきなり海外市場へと飛び出して行ってしまったという赤ちゃん。海を渡り、すくすくと育ち、何者かへと健康に変身していくことでしょう。^_^

 既に、この赤ちゃんをベースにバリエーションを持たせた新たな製品もHAママの頭中には住んでいるようです。いつの時代もママ(お母さん)は大忙し?です。


■お届け・・・配達秘話と豆情報をちょっとだけ。
 エアコンなし。6月中旬の梅雨時期のお届け。工場移転後、間もないということをお聞きしていたので、エアコン設置工事がこれからなのね。と思いきや、配管設置構内に鳥の赤ちゃん生息中でエアコン延期中とのこと。赤ちゃんだらけ!です。
「お願い!はやく元気に巣立ってね。HAママが、湿気でフニャフニャからの熱気で干からびちゃうと、それはそれで困るのです。」

 最後に豆情報のお届けです。
 HAママは、両手10本指を器用に駆使します。旦那さまは、両機械の手91本の指を凄い勢いで連打しています。サイボーグですかー!赤ちゃんどんだけ出産する気ですかー!必見です。


■箱タイプ/手づくり箱(C式・平留め箱) 紙/チップボール+合紙
 抜型/不要
■デザイン加工/箔押し




ストーリー溢れる。
 コロッと洒落た「かっこかわいい」Piece of Cake箱

 只今、脳内にて、箱の紹介イメージ文を構成中。
















 只今、脳内にて、箱の紹介イメージ文を構成中。


■箱タイプ/手づくり箱(C式・平留め箱) 紙/チップボール  抜型/不要
■デザイン加工/箔押し




これやるのぉー⁉ まあね...。ここは...そう、たしかにね。
 みどり紙工所だもんな。「しっカリッと」濃厚なテリーヌ箱

 はるばる茨城県からみどり紙工所に乗り込んできた来たのは、寺サンです。実家のお蕎麦屋さんで新たな美味しいものを展開していくに際し、オリジナルの箱が必要です。とのことで、寺サン参上です。

 事前にメールにて、箱のイメージは見ていたのですが、施したいデザイン内容がいつか見たあの日の光景です。箔押し難易度の頂上にもうすぐ到達しそうなレベル。久しぶりの「No.No.No.Not I Can.\Yes I Can./」レベルで困ったものです。用途も冷凍・冷蔵に耐えれるようにしたいとの意向です。はぁ~ひぃ~ふぅ~です。

 今回は、しっとり・濃厚・カリッとした箱のご紹介となります。
■箔押し加工屋さんでの風景・・・
 さすがに今回の箔押し加工デザイン内容は、まずいかも。怒られるかな。(技術的に不可能という理由で)断られる可能性もなくはない。と若干覚悟しつつ、箔押屋さんへ向かいます。

何事もないように、さらっとさりげなーく「こんにちはー。お疲れさまでーす。」とみどり紙工.Kは言ってみるのであった。

 の後、箔押し社長「Kさん、またこんなの引き受けてきたの?」みどり紙工.K「はい。受けました。社長すません。」を目だけで無言で会話するというような状態です。ちなみに、お互いに笑顔なし。

そして、仕上がって引取りの際です。
「まあでも、こういうのもさ、やってみるのも将来の仕事へのステップとしてだな。」的ニュアンスの箔押し社長のお言葉出ました。隣で、箔押し職人さんは、腕を組んでニヤニヤしております。

みどり紙工.Kは、この箔押し社長の町工場ならではの捌く感覚と柔軟対応力、箔押し職人さんの正確性と仕上げ実力を信用しているのです。なので、たまーに(年に2回ぐらい)加工レベルの頂上付近を試してしまいたくなるのです。のさ!


■箱タイプ/手づくり箱(C式・平留め箱) 紙/チップボール  抜型/不要
■デザイン加工/箔押し




黒ちゃんと赤ちゃんと白ちゃんでポン。
 3色揃うと「なにちゃん」になるのかしら?教えて!箱

 夜中。午前0時過ぎに着信しているお問い合わせメール。同夜中、午前1時前に返信のメール。そして、その日の夕方にはみどり紙工所にて打ち合わせとなる超特急016号パターンとなりました。

 ご依頼主TMさんは、東京の下町(めちゃくちゃ良い地域。みどり紙工所もその町に移転したい!)に、海外の作家さんによる作品がメインである雑貨店などを経営されています。

 コロナ状況下における影響により、海外との物流や買い付けに支障が出ており、今後は日本国内での製造品ならびに販路強化も視野にも入れていきたいとのお話です。既に、イベント出店も複数計画しており、早急にオリジナル箱がほしいと慌ただしい動きとなりました。

 「イベントも中止になる可能性がある不安も抱えながら、それでも動いていかないと・・・いけない。」という事業をする者として、TMさんの持つ危機感にまず共感。
と同時に、夜中だろうが何だろうが電話には出るし、出れなくても必ず直ぐに折り返してくるというTMさんの責任感と行動力に負けました。(昼食時間だろうが、夜間だろうが、製作するのに確認必要なことは電話するというみどり紙工.Kも、ある意味とても大問題ですけどね。だってさー。しょーがないじゃん。今回の納期は、強引に時間つくって徹夜でやるしかないのですもの。笑。)

 そして、徹夜も交えて完成した箱ちゃん達です。
どれも皆、箱全体にデザインを施し、賑やかな雰囲気です。と言いたいところですが、デザインの内容と箱の質感の調和は「ノスタルジー」とか「アンティーク」という表現の方がしっくりくるような風合いに仕上がりました。

 特に、左の写真の箱はみどり紙工所にお越しいただくお客様の間でけっこう人気で目を惹く箱のようです。

「これ可愛い!」という言葉と同時に手に取るお客様が多く見受けられます。

 箱のサイズもマッチ箱ぐらいで確かにかわいいわな。

 さて、製作は・・・。ふぅー。慌ただしい。
一挙に3種類だし、納期ないし、徹夜だし、しかも!箱のサイズ小さいし…。
小さな面積に各工程要素が集約されるわけでありましてね。小さ過ぎる・小さすぎる箱って、意外や意外にさり気なく難易度高なのです。

 というわけでございまして、個性豊かでおもしろい箱ちゃん達が出来上がりました。みどり紙工.Kは、自らの歳を再確認し、TMさんのパワーを再確認したという次第です。

 あ!そうそう・・・。
黒ちゃんと白ちゃんと赤ちゃんが揃うと「なにちゃん」になるのかしら?教えて!


■箱タイプ/手づくり箱(C式・平留め箱) 紙/チップボール  抜型/不要
■デザイン加工/箔押し




くつろぎのティータイム。
 「リラックス時間を自宅でも。」を叶えるご自宅喫茶箱

 只今、脳内にて、箱の紹介イメージ文を構成中。




Congratulations! New Yearへ出発。
 そして、未来のHappy Weddingシーンとイメージをお届けする箱

 コロナウィルスの影響下にあり、不安定な状態による不安が続く中での2020年の年の瀬です。疲れを感じつつ、今年も残すところ12月のみとなったその時、タキタッキさんからのお問い合わせです。そして、みどり紙工所に登場です。

 タキタッキさんは、ウエディングアイテム(紙アイテム)の企画、デザイン及び製作する事業をされています。

「結婚式用招待状や席次表のサンプルを入れるための箱。冊子やチラシを含め、今後の結婚式需要の回復を見据えてウエディングツールをお届けしたい。」との意向です。

 また、今回製作するアイテムは、コロナ禍が長引いた場合を想定し、リモートウエディングにも有効に使えるツールとして考えているとのことです。


そうだよな。ウエディング業界。厳しい状況だよな。
コロナの影響により、約1年に渡って身動きが大きく止まっっている業界のひとつです。

 お話をしながら、タキタッキさんとみどり紙工.Kは、この1年のモヤモヤ状況を振り返り、自然と涙があふれて・・・きてませーーーん。「よし、やろう!からの、んで、どんな箱にしましょう。」状態へと進み、目の前に転がっている様々な箱を手に取りながら、タキタッキさんご持参の紙アイテムも確かめつつ、箱の仕様を決めていきます。もちろん、涙はあふれて・・・きてませーん。一滴も出て・・・きてませーん。ふたりともに。

■荷発着をポスト投函・・・平べったい。
 発送に伴うコストと効率を考慮し、可能な限り薄くしたい(平べったい箱にしたい)とのことです。「くるむ・包むのイメージをしっかりした箱で!」という、けっこう難しい・・・平べったすぎる箱。

 身蓋のかぶせ式箱(C式箱)の場合、使用する紙の厚さにもよりますが、高さ20ミリが限界値というところです。本来ですと、薄い紙を抜型で抜いて組箱にするという対応になります。しかし、タキタッキさんは平留め箱(ステッチ箱)に興味を持ち、みどり紙工所を訪れたという次第です。さらに、箱感を出したいので、出来るだけ厚い紙でやりたいというご様子です。ポスト投函という輸送形態を考えれば、もちろんのことです。頑丈であれば、ある程に安心です。

■強度と箱感・・・出したい。
 折罫線(筋)の調整がポイントになります。太く強く入れてしまうのが楽ちんなのですが、箱にした時の角(隅)が不安定になり、仕上がりも不格好な箱になってしまいます。細目に入れると、角が綺麗に決まるのですが、箱表面の折部分で紙割れを起こしてしまいアウトです。

 ということで、紙厚と筋付けの良い塩梅を見つけるべく、みどり紙工.Kは、骨董レベルの足踏み式の筋押し機とのデートへ進みます。デート内容は、秘密です。この機械の癖は全て把握していますので、きっとチョチョイノチョイなデートとなることでしょう。

 その間、タキタッキさんはご自身のウエディングアイテムの検討と入稿データの作成、並びに箱に施すデザイン作成へ突入です。


そして、年が明けまして2021年・・・おめでとうございます。


■デザイン・・・本職たい。
 今回タキタッキさんが製作するアイテムツールは、縁の下の力持ち的な存在。新たなお二人の門出を演出するためのツールです。さすがは本職です。安定感抜群のデザインデータが送られてきました。天面とサイド面を利用して、黒箔を使い、シンプルシックな感じのデザイン内容です。

 そだねー。華やかに目立つのは、新婦さんだもんねー。たまにいるよねー。「あわわわぁ、なんかすごっ!間違っちゃってますよー。あなたの番は1週間後ですよー。」と囁きたくなる、新婦さんよりも目立ってしまっている主役生物がねー。あっ!申し訳ないです。みどり紙工.Kの独りよがりなひとり言です。ここは読み流していただければ幸いです。m(__)m

 面舵いっぱーい。お話の方向を戻します。



■さて、仕上がりは・・・完成した箱はこちらです。
 昔ながらの平留め箱が、デザインの施し方により、雰囲気がガラッと変わっています。レトロというよりも「表参道の都会的な雰囲気」という感じの仕上がりです。ご覧のとおり、ラッピングアレンジも加わって、パワーアップです。

 まだまだ、コロナ状況下で振り回されている生活が続いています。不安定な日常から一日でも早く抜け出し、安定した未来のイメージを描くことができる結婚式が行われるようになっている近い将来であることを願っています。

■お届け・・・配達秘話をちょっとだけ。
 タキタッキさんの紙(髪)がさくら色に変わったと思ったら、みどり紙工所に登場した時もさくら髪(紙)だったんだってさ。
 2ヶ月ごとにピンク
 色が段々落ちてきて明るめ茶髪(←みどり紙工に登場時ここ)
 のサイクルを繰り返してるので
 今はちょうどピンクが強い時期なんです(←2月の配達お届け時ここ)
 昨年伺ったときも一応ピンクだったです

「春よー。遠き春よー。はやく春よ来ーい。」と思った帰りの車中であった。

■箱タイプ/手づくり箱(C式・平留め箱) 紙/チップボール  抜型/不要
■デザイン加工/箔押し




し・い・た・け。シイタケ。し・い・た・け。シイタケ。
 椎茸だらけで、椎茸がワッショイ!する箱

 しいたけ柄のシャツを来たT社長が奥さまと一緒に登場です。(奥さまは、しいたけ柄の装いはしていませんでした。笑。)

 遠方のデザイナーさんも入れてということで、今回の箱製作の窓口となっていくNMさんのリモート打ち合わせ機材セッティングの始まり、始まりです。
って、「おい!今日はCMの撮影でもするんだっけか?」とみどり紙工.Kの頭脳回路がピヨピヨしつつも、T社長さんと雑談をしている間に、NMさんのセッティング完了です。

■まずは、箱の用途は?
・・・椎茸シイタケしいたけ。
「事業を始めて3年目を迎え、扱い商品も少しづつ増えてきています。詰め合わせギフトとして、デザインを入れてオリジナル箱を作りたい。」とのことです。
 このお話の数か月前には、入れる商品の組み合わせ、発送方法などの試験や検討、どのくらい売れるかの不安という理由もあって、無地の箱を少量でご購入いただいていました。
 若い会社の判断力と展開スピードの早さに、びっくりしたことを憶えています。その背景には、コロナ状況下における危機感とT社長のピンチはチャンスでもあると捉える意図があることを感じたみどり紙工.Kであります。

■アイテムいっぱい。箱のサイズどうする?・・・椎茸だらけ。
 詰め合わせギフト箱です。「どの商品を、どう入れて、どう並べるか」により、箱の内寸サイズが決まります。
椎茸だし(スープだし?)、乾燥しいたけ(干し椎茸?)、シイタケめんつゆ(椎茸しょうゆ?)…。

なにがなんだか、みどり紙工内に転がっている様々なサイズの箱を使いながら、全4人で「こうでしょ。そうでしょ。そうじゃないでしょ。こっちでしょ。」のガチャガチャ詰め方検討大会の始まり、始まりです。

 なぜか、NMさんは、その様子を遠方の打ち合わせ参加者に伝えるのに必死でリモート撮影に夢中です。仕事内容変わっちゃってます。カメラマンに変身してしまいました。
 結論は、男3人まったくの役立たず。一番冷静に見ていたのは、T社長の奥さまです。T社長の奥さまの感覚で「こんな感じそうだよ、箱サイズ」が決まりつつ、纏まりつつある様子です。(奥さま連れてきて正解!)

■デザインは・・・シンプルしいたけ。
 さりげなく、シンプルに、サイド面もうまく利用して、箱の角領域に配置です。箱の全体サイズが大きいので、どうデザインしてくるのかなと思っていたところ、上手い入れ方です。

 また、白箔を選択したところは、お見事しいたけ!です。この、さりげない感じのデザインの施し方は、みどり紙工.Kの好きな感じです。

■さて、仕上がりは・・・しいたけ村。
 完成した箱はこちらです。この完成した箱を配達お届けしたとき、T社長の姿は「しいたけ村」になっていました。椎茸ワッショイ。
■箱タイプ/手づくり箱(C式・平留め箱) 紙/チップボール  抜型/不要
■部品/仕切り 抜型/不要
■デザイン加工/箔押し




西暦「20xx」。月は「11」。日は「6」。刻は「14」。
 挑戦よ!すべてをやるのよ、今すぐにね。とんでもプリンセスの箱

今回は、番外編のお届けとなります。
初挑戦の試みです。伝家の宝刀No.1「今すぐに走り出せ!」です。

 お~い、刀~。どこいったー。刀~、でてこーい。

「打ち合わせ/サイズサンプル試作/実製作/納品」を瞬時に捌く箱のご紹介です。

定番商品として単品販売用に500~1,000箱の打ち合わせとお見積もりを済ませていたお客さまは、プリンセスG。

急遽「先行して、限定3本入りセットを販売してみたいです!単品販売用は後回しで。できます?」とのことで、商売・ビジネスって生きものねってことで、数は限定セット数の100箱です。


 ほーい、よーい、START......。。。



さて、どうする
どこにしまったっけか。只今、刀を探し中。錆びてなければ良いのだが。



※注意※
 今回の試みは、抜型を使用しない、ほぼ手作業(手づくり)による箱仕様により成せる技です。そして同時に、お客様とみどり紙工.K双方ともに、仕事を真剣に楽しんでしまおうというスタンス(気持ち)が必須となります。
 だがしかし、この伝家の宝刀は、集中力と体力の消耗度が著しく激しいため、そう簡単には刀を抜きません。やりません。出しません。よー。




愛情たっぷり。ほっぺが「ポ」。
  サックサクッ食感オカメさん。きらきら羽ばたくお菓子のホワイト宝箱

 ひと目会ったその日から。
みどり紙工のおっさんが思わず微笑んでしまったオカメさん。

 そうです。
「微笑みをもたらすお菓子箱」のご紹介です。
  ぽ・ポ・ぽ・ポ・ぽ・ポ・ほっぺ・ポ


■まずは、デザイン全体から・・・
 左のラフ図(絵)が箱全体の構想です。
このラフ図は、ご依頼人F.Sオカメさんの手書きイラストです。おそらくマジックで書いています。絵センス・イラストタッチセンスが満天の星みっつ☆☆☆!です。うまい表現が見つかりませんが、なんともいい雰囲気の独特な感じがあるのです、このイラストには、なにかが。(みどり紙工によるみどり紙工のためのオリジナル箱を商品化するときに、このお絵描き才能のお力添えをいただきます。(^_-)-☆)

 今回ご紹介するオカメ箱は、F.Sオカメさんのイメージ(手書きイラスト絵)を出来得る限り忠実に再現していくという流れです。


 ■デザインロゴの色は・・・

 ゴールド。

 白い背景(ホワイトな箱)に、きらピカ羽ばたくオカメさんのイメージに決定です。デザイン内容は、ポップ&キュートでご覧の通り。箔色は何色でも大丈夫でしょうという感じです。

様々なカラーの箔(特殊箔)がありますが、コスト面を考慮し、スタンダードなゴールド箔できらきらオカメさんにしてしまおうという選択です。そして、それに合わせるかたちで、ブロンズ色のステッチを選択です。


 ■今回の箱の厄介な課題・・・ 仕切り。

「現在の発送形態だと、割れてしまうのです。割れてしまうと・・・悲しいです。」

F.Sオカメさんの、この言葉を解決すること。この課題をクリアすること。
課題解決の条件は「抜型を使用せず、みどり紙工所にある道具と手で、緩衝性とクッション性がある仕切りを製作する。」ことです。しかも、クッキー10枚を斜めに並べる仕切りです。

 出来るかわからん。けど、今ならクッキー10枚が目の前にある。仕切り幅や斜めにする角度を試すには、今しかない。外見的にも、F.Sオカメさんの意向やイメージに沿えるものにならないと意味がない。さて、さて、どうしよう。。。一瞬ためらいましたが、しゃーない。刀を抜きますよ~。抜けばいんでしょ、抜けば。

 みどり紙工.Kの「やるのー!?やるしかないか?」に、F.Sオカメさん、Y.R女王さま「うん。」のうなずき。はい、決定です。伝家の宝刀No.3「3人いれば何とかなるだろうね。その場で仕切りづくり。」のドッタンバッタン大格闘となりました。F.Sオカメさん、Y.R女王さま、みどり紙工.Kの共同作業により、3回目だか4回目だかの挑戦を経て、チョチョイノチョイで出来上がりです。3人揃ってヘロヘロにお疲れの模様です。(確実に激務でしょう笑。)

 そして、うそでしょ・・・な、なんと!?
 オカメサブレ休憩をはさみ、出来上がった仕切りサイズに合わせた箱のサンプル製作への突入となりました。(確実に3人ともゲッソリでしたで笑。)ここでお伝えしたいことは、「伝家の宝刀に安易なうなずき
(※)をしてはいけません。伝家の宝刀は、気力・体力・脳ミソ力を消耗するのです。」ということです。
 (※)「容易なうなずき」:さわやかれんれんりんりん風なうなずきのこと。
なぜか爽やかに2蓮続の「 うん。」をすること。


 ■さて、仕上がりは・・・

 時は江戸、場所は下町にある長屋の一角。
おカメなお煎餅づくりに励む、おせんさん。地元の名士からの注文にお煎餅を綺麗に箱に詰めて、風呂敷に包んで持って行ったとさ。

 時は令和、場所はどっかにある建物の一室。
オカメなサブレづくりに励む、サブレさん。たくさんの人に届けよう、いっぱい喜んでもらおうと試行錯誤の末に専用の箱を作ったとさ。

 オカメサブレBOXは、遠い昔におせんさんが使っていた箱仕様をそのままに、サブレさん風にシンプルに、素朴に、オカメが飛んでいるようにアレンジしたとさ。

 こんな感じに完成です。

完成①
物語はつづく。゜○。...。そして、1年後の春。

 行商を始めたとのことです。
オカメなサブレは、安定した味に磨きがかかっています。
サブレさんは、あっちフラフラこっちフラフラです。
春の乙女は、不安定な様子です。

 安定した味と不安定な春の乙女は、ちょうど良いバランスの味を生み出し、あっちフラフラこっちフラフラの行商をしているようです。さて、今日はどこに出現するのでしょう。春の乙女(心)と行商(行先)は、いつの時代も不安定(あっちフラフラこっちフラフラ)のようです。チャリン、チャリンと鈴の音が鳴っています。



■箱タイプ/手づくり箱(C式・平留め箱) 紙/チップボール  抜型/不要
■部品/仕切り 抜型/不要
■デザイン加工/箔押し




これぞ、箱の王道. Nostalgia and Modern fusion!
  籐の作家が奏でる。「懐かしさ」と「現代」が融合したゴールデン箱

時空を超えて再来。
キーワードは、シンプル。製法。木。ぬくもり。手作り。そして、デザイン!

籐アクセサリー作家H.Nさんの箱です。

紙と箔色を、あっという間に決定。
「紙といえば、これでしょ」とばかりに歴史のある紙を選択。
「箔といえば、これでしょ」のツヤあり金箔を選択。

「頭の中でほぼイメージ完成してるでしょ」レベルの即決です。

 紙の厚さ、どうする?
唯一、即決できなかった要素です。使用する紙の厚さをどうするかに迷いました。

 入れるものは、籐のアクセサリー。
みどり紙工.Kは、作品の重量や箱サイズから判断して、実績も多い約1.00mm厚がバランス良さそうと判断し、参考になりそうな箱を手渡します。

「あら、十分。これでいいです。」とH.Nさん。即決かと思いきや、なんとなく表情がみどり紙工.Kの顔をキョトーンと見ている感じです。キョトーン。

もっと厚いとどうなるのかしら。どんな感じ(わたしは箱よ!って感じ)になるのかしら。無言の圧力(厚力)いただきました。笑。

まず、15号紙(約1.12mm厚)を触ってもらう。キョトーン。

ぎょ!ぎょ!
これは、もしかして。もしかすると。

みどり紙工のC式/ステッチ箱製作におけるほぼ限界レベルであろう19号紙(約1.40mm厚)を触ってもらう。ニコッ。
うそでしょ。

この紙厚は、本の表紙で箱を作るようなイメージです。
今回の箱サイズで、この厚みで製作が可能なのか。試してみるしかないということで、めったにやらない伝家の宝刀という名の「その場でサンプル製作」の開始です。

17号紙(約1.25mm厚)と19号紙(約1.40mm厚)の2パターンで試します。
狭いみどり紙工所のため、紙の受渡し役としてH.Nさんを巻き込んでのサンプル作り。とても大きな4/6伴の板紙を頭の上まで持ち上げて渡してくれたH.Nさんの姿が頭の中に鮮明に存在しています。その渡し方、斬新。びっくり&新鮮でした。

 そして・・・おめでとうございます。
出来上がったざっくりサンプルを渡すと、H.Nさんニッコニコ反応です。
強度MAX、箱感MAXの「これぞ、箱!」というイメージでいくことに決定です。

オリジナルデザイン箱のお客様事例1さて、箱の仕上がりは・・・
言うまでもなく、説明不要。

デザイン加工は、天面と側面の2か所へ。シンプルなロゴでありながらも、よく見るとアート感がしっかり入っています。全体のバランス感も抜群です。

奇をてらわずに、シンプルでいて、手作り感があって、存在感がある箱の出来上がりです。「まさに、みどり紙工がやりたい箱は、こういう箱なの!です。」という感じの仕上がりです。懐かしくもありつつ、モダンな雰囲気が満載となっています。

 ちょっとしたボヤキをかるく。
素材からデザイン内容含め、シンプルさ故の王道感があるものは、各工程けっこう難しい。ごまかしが効かないのです。
紙が厚くなるほど、表面割れしないように気をつけながら、しかっり折をつけなきゃで、油断禁物。組立直前の折曲げに力がいるわ、運ぶのに重いわで、首肩コリコリからの腕の筋肉モリモリ成長だしね。泣笑。


オリジナルデザイン箱のお客様事例1昔ながらの素朴な箱が、新たな時代になって甦りました。
ノスタルジーとモダンが融合した女神降臨によるゴールデン箱の物語でした。

今回の箱の紹介は、決定に至るまでのみどり紙工所内での風景描写を中心にお伝えさせていただきました。


 最後に。
今回のご依頼および検討プロセスにおいて、H.Nさんを通じ、みどり紙工の箱づくりの領域が広がった(「厚みが増した」ともいう)ことに感謝しています。
「Many Thank's !」


■箱タイプ/手づくり箱(C式・平留め箱) 紙/チップボール  抜型/不要
■デザイン加工/箔押し





独特の風合いはお見事。企業コンセプトを表現したクラシック箱

オリジナルデザイン箱のお客様事例1「時代を越える粋なモノ」
店舗コンセプトを表現したクラシックな箱です。

 茶碗、お皿、急須、湯呑みなど、美濃焼の陶磁器を入れています。「地域の伝統を守り、現代に活かし、多くの人に知ってほしい」そんな想いが込められています。

 その発信源となるお店は、言うまでもなく、風情漂う素敵な演出と味わい深い時間を過ごせる空間づくりが成されています。

オリジナルデザイン箱のお客様事例1 箱の全面(天面、サイド面の計5面)にデザインを入れ、その内容もお店同様に練りに練られており、企業イメージと伝えたい内容が見事に表現されています。

 さて、別の観点から。この箱は・・・
みどり紙工.Kと箔押し職人泣かせの箱。寸法取りを始め、各工程要素にけっこう気を遣います。ステッチ位置までの指定は初めてです。

 カット、位置合わせ、その他諸々がマッチしないとガタガタな箱になってしまう。ご注文頂く度に、ちょっとした気持ちの準備(覚悟ともいう)が必須な箱となっています。

 細かな連絡役となっているN.栗さんの「四隅をホチキスのようなもので留めているこんな感じの箱できます?」が始まりでした。箱完成に至るまでのN.栗さんとの細やかなやり取りやデザインチームへの橋渡し連絡と調整。そして、会社を立ち上げて間もない同時進行の中での、社長様の判断やコンセンサスなどのバックアップ。こちらも大事な要素で、これらが揃わなければ、この箱は完成していなかったかも。と思います。
○○○○○○○○イメージ
 N.栗さん曰く「タイミング」とのこと。全てのタイミングが揃った粋なギフトパッケージ。

 The Classic な箱のご紹介でした。


■箱タイプ/手づくり箱(C式・平留め箱) 紙/チップボール  抜型/不要
■デザイン加工/箔押し





ブラックに黒の大胆発想。エレガント感No.1のパティシエール箱

オリジナルデザイン箱のお客様事例1  大きな紙袋を抱えてみどり紙工所に登場したP.A夫婦です。その紙袋の中には、様々な箱が盛り沢山に入っています。
「ずっとオリジナルな箱の検討をしているのですが、なかなか決まらずでして。」とオーナー兼職人パティシエールP.A.T(奥さま)。

 探し歩いて、参考にするための箱が溜まってしまったのは、大切な商品を納めるオリジナル箱製作への一生懸命さの証です。

 入れるのは焼き菓子。
黒の紙を使用することに決定です。しかし、箱のサイズが大きいと黒は威圧感が出やすくなります(サイズが小さいと可愛らしくなる)。さらに、今回使用する黒紙は高級紙で高価。さて、難しくなってきました。

 デザイン担当の旦那さま交えて、箱の形状も含め、改めてどうしましょうの検討座談会のスタートです。

 ロゴデザインが絶妙です。
ロゴサイズも大きくしたくなりがちなところ、ワンポイントにして、さりげない感じに。このさりげなさが、全面ブラックの威圧感を抑えつつも、オリジナル性をしっかり出しています。また、箱全体のバランス感も良くしています。

 そして、最後にびっくり・・・ロゴデザインの色は!
なんと「黒」を選択です。オーナー兼職人パティシエールP.A.T(奥さま)の直感で決まり。これには、みどり紙工.Kは思いっきり冷や汗でした。ブラックに黒のデザイン入れです。「黒に黒?」「ほんとに」「ブラックに黒!?」と数回聞き返したような記憶があります。しっかりデザイン全体が浮き出るのか、見えるのか。やってみないとわからんぞ的なチャレンジです。

 ドキドキしながらの製作開始です。
ラッピングアレンジもしやすく、見た目のインパクトも兼ね備えたオリジナル箱が○○○○○○○○イメージ出来上りました。持ち帰り用にも、プレゼント用(贈答用)にもOKです。

ブラックに黒の選択は、超ファインプレー。パティシエールなエレガント感抜群の黒箱の完成です。

(追記)最終工程の組立をご自分でされています。これで、価格コストを下げています。

■箱タイプ/手づくり箱(C式) 紙/特殊厚紙  抜型/不要
■デザイン加工/箔押し





ハワイの風と砂。ウエディングドレスを纏った「愛しい我が子」箱

オリジナルデザイン箱のお客様事例 ハワイが好きなアクセサリー職人さんの箱です。

 真っ白な清潔感のある素材に、微かにブロンズ色が混ざったシルバー色のロゴデザインを入れています。

 あえて、四隅の留めをシルバーステッチ(金属の平線)にして、箱の強度を高めると同時に、ちょっとしたアクセントにもしています。

 とてもシンプルな白い箱ですが、なぜか懐かしさや暖かみを感じさせるハワイらしい雰囲気の仕上がりになっています。その様子は、ウエディングドレスの様でもあり、ハワイの澄んだ空気感が表現されている様にも見えます。

 使用している紙は、本の台紙(表紙)などに用いられるチップボール系の紙。昔ながらで素材感も素朴なこの紙は「紙の王道」です。(みどり紙工.Kは、個人的にチップボール紙が好きなので、この紙を選んでくれて嬉しい。)

 さて、ロゴデザインの大きさ・・・
どうしよう。
迷っていましたが、ドーンと大きく中央へ配置することに。結果、ハワイの壮大なイメージもプラスされてよい感じです。

ブランド名「leialoha」は「愛しい我が子」とのこと。
この箱に指輪やネックレスなどのアクセサリーやジュエリーが納まれば、結婚式のお嫁さん状態です。自ら創り出す作品をたくさんの人に身に着けてほしいという職人L.Kさんの想い。これってまさに!愛しい我が子が、自立して旅立って行くってことじゃん。って、うまい具合によく出来ています。

オリジナルデザイン箱のお客様事例 ちょっとしたボヤキをひとつ。
真っ白・ホワイトな紙なので、汚れが目立つのでもう大変です。手をいっぱい洗って、機械をいっぱい拭いてで、準備にめちゃくちゃ気を遣います。
仕方ない。新婦さんを汚すことはできませんからね。泣笑。


 ハワイでの結婚式は、無事終了な箱の完成です。

■箱タイプ/手づくり箱(C式・平留め箱) 紙/チップボール  抜型/不要
■デザイン加工/箔押し





Have a nice day!
  「遊び心」&「カジュアル」をプラス。綺麗系かわいいギフトボックス

○○○○○○○○イメージ 若さは最大の強みです。
羨ましいな~。おっさん度を痛感した箱です。ではなく、学生起業家ON.Tさんのギフトボックスです。
 ご覧の通り、なんともいい感じに仕上がっています。保管コストや今後の展開を考慮し、組立タイプの箱(組箱)にしています。

○○○○○○○○イメージ この箱の最大の特徴は、使用している紙素材と色です。「まさか!この紙でこのサイズの箱を作るかっ!」というなかなか手が出せない紙の選択には、勢いを感じます。

 そして、入れる商品はパンツ。普通のパンツではありません。スーパーなパンツ君です。

 デザインをシンプルにさりげなくし、紙と箱の質感を活かしているところが上手。素材紙と形状だけでも十分な箱なので、その特徴を壊さないデザイン内容も、Good Job。

○○○○○○○○イメージ そして、蓋を開けると・・・あらビックリ。
 一度で二度美味しい隠れた遊び心も、なんとも可愛らしく仕上がっています。

 みどり紙工所まで自らの足で動き、紙の見本帳と大格闘し、真剣に迷いながら検討していたON.T社長の微笑ましい姿が印象的です。

若さ故の純粋さと透明感が溢れる綺麗系かわいいギフトボックスのご紹介でした。
 Have a nice day! by ニコちゃん。

■箱タイプ/組立箱(N式タイプ) 紙/特殊厚紙  抜型/要
■デザイン加工/箔押し






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  「レトロ感の漂う箱」懐かしのC式箱(身と蓋タイプ/かぶせ式)
懐かしいレトロ箱



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  ロケーション 撮影用 工場・工房・作業場 お貸しします。
  通販SHOP ダンボールと紙素材で作った『お・く・る』Goods    
このSHOPでは、個人様の購入や少量必要な方向けに商品掲載をしております。100個以上お買い上げ予定の場合は、別途お見積り致します。みどり紙工所までご連絡ください。



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