みどり紙工所内の様子をそのまま感じていただきたく
カメラ職人による写真でお届けいたします。
夜中の刻。没頭。その時、写真職人(カメラ乙女)が現る!
20xx年、気候のよい秋夜の出来事です。
それは、無心に箱の仕上げに没頭していた夜中の刻のこと。
木造の階段から「ちーポキ、コツっ、コツンちー、ポキッ」と音が鳴っています。
何者かが、2階から1階へ下りてきています。誰なの!
アカーーーーーーン。
もしかして、おば、お化・・・・うわぁぁぁー。
握りこぶしをシュッシュっとして、瞬間シャドーボクサー。格闘する覚悟をしたその時です。1階の工場(こうば)の扉が開いたです!!!
えっ!あら、まあ…かわいい。うっそでしょー。
なんと、そこに居たのは、前髪パッツンで、お団子ヘアーのおしゃまな幼娘。思わず「名前は?」と尋ねると「ちー」と言っています。
赤と黒のチェック柄の着物姿。首からは身長の3分の1もあろう大きなカメラをぶら下げています。そして、左の手首には黒い毛糸が見えます。その糸の先を辿っていくと・・・、あら、まあ…これまた、かわいらしい。
ちーの右肩に、ピカピカツヤツヤのあらいぐまのような金属生物が「ぼーっと」タバコをふかしながら、ぴょこんと座っています。
ポカーーーーーーン。
みどり紙工.Kの脳みそは、ピヨピヨ状態です。しばし沈黙です。ちーん。
え!なになに?なにか喋り出しました。
「ちー写真、撮る。ちー写真、ダメか?ヨイか?OKか?」と言っています。
「うん、OK。」とみどり紙工.Kが応えてしまったその瞬間!
ぴょんぴょん跳ねながら、カシャ!カシャ!カシャ!
写真を撮っている間ずっと「ちーはちゅーちゅー、シンぷるぷる♪」と口遊んでいます。右肩の謎の金属生物は「おしりふりふりダンシング♩」しています。
ふむふむ。
一生懸命に真剣に写真を撮る姿は、なかなかの光景です。
なんだけど・・・撮るわ撮るわで、ぴょんぴょんするわで、危ない危ない。
みどり紙工所は狭いからね。ほら、頭ぶつけるからっ。ぶつけると痛いから。っと、
心配になって「ぴょんぴょん跳ねるなっ!お前はバスケットボールかっ!」とツッコんでみたその瞬間、あぎゃぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。
至近距離からの連写撮(連射撮)が炸裂です。
右肩で踊っていた謎の金属生物は、キョトーンとしながら必死にしがみついています。「ぼー平気。ぼー大丈夫。ぼー。」と小さな声で叫んでおります(おそらく名前は「ぼー」なんだね)。ソフトクリーム食いながら…。
その後、なにやら静かにしている様子です。
満足したのでしょうか。「バイバイちー。」「バイバイぼー。」の言葉を残し、消えたっ!!
(おぃ!勝手に消えるなー。)
ん?お線香と蚊取り線香が点いている...。
あぁー、そういえば微かに「線香焚くか。蚊取り線香するか。」という声がしていたような気がします。花火と間違えちゃったのね。冬に近い秋の夜なのにね。
という、何とも不思議な秋の夜中の出来事でした。
The illusion time happened on an autumn night!
さてさて。
これは、究極の疲れから起こった幻覚だったのか!?
さては、いつの間にか眠っていての夢だったのか!?
まさかもしかして、摩訶不思議な現実だったのか!?
考えてもよくわからん...。とぼとぼ。
でもね・・・ここにあるです。写真は実在しているのです。
機械や道具、そして箱。その全てが良い雰囲気に撮られています。腕も質も本物だったようです。以下に写真を載せておくとします。
では、登場人物をサラッと。
■ちー■
「種属」妖怪
「性質」気まぐれに出現する座敷神楽
「特技」ちー撮、連射撮(連写撮)
「弱点」寂しがりの乙女
「登場曲」ちー♪ちー♪ちー♪うーわさの・ちー・ちー・がーる♪
普段はしっかり者でちゃんとしている。正義感があり、優しい。怒ると...?しかし、無意識に存在している微妙に揺れ動く「乙女な心」は隠せない。
■ぼー■
「種属」金属生物
「性質」ちーの愛するペット
「特技」謎の特殊能力は驚愕的レベル
「弱点」置忘れ
「登場曲」なんてたって♪あーい・ぼー♪なんてたって♪はーい・ぼー♪
普段は仕事に励む。なんの仕事をしているかは不明。責任感があり、行動力も高い。しかし、目を離すと「何処いった」のフラフラ癖は隠せない。
■みどり紙工所■
「種属」空間
「性質」小さい
「特技」昔ながら
「弱点」狭い
「登場曲」ねえ♪ちーぼー♪はら・すいた?♪
チョコレート、お煎餅(ばかうけ)、苺大福・・・。はい、箱つくるお仕事がんばります。